Q.不登校ですがアルバイトをさせてもいいのでしょうか?


 

アルバイトは人生経験としてとても重要なものです。

アルバイトを通して自分に自信を身につけることもできます。

応援する気持ちで取り組んでみましょう。

不登校とアルバイト


 

高校生以上の不登校の場合、「アルバイトをしたい」と言うお子さんもいらっしゃると思います。

 

 

親御さんとしては次のような心配があるのではないでしょうか。

 

「学校に行けていないのに、アルバイトをさせていいのだろうか」

「お金が入ることで、良くないことに使うんじゃないだろうか」

「そもそも学校に行っていない。まずは学校に行くことが先決ではないか」

 

しかしながら、お子さんがアルバイトをしたいと言ったら、ぜひ賛成してほしいと思います。

アルバイトをすることにはいくつかのメリットがあるからです。

 

【アルバイトのメリット】

 

・決まった時間に起きることで、生活リズムが整う

・お金を稼ぐことの大変さがわかり、上手な使い方を学ぶ

・同年代とは異なる社会人と出会うことで、付き合う人の幅が広がる

・自分にも働くことができることがわかり、自信になる

・お金を貯めることで、自分がやりたいことをやりやすくなる

・社会保険などの世の中の仕組みを知る機会になる

 

自由になるお金が増えることで、お金の使い方を心配されると思います。

高校生ですから、ある程度は任せます。あまりにも目に余るようであれば親子で話し合いの時間を取るようにしましょう。

しかしながら、通常のアルバイトで稼げるお金はせいぜい数万円ほどです。

ちょっといいブランドの財布を持つ、アクセサリーを持つくらいのものです。

ある程度は大目に見ることも大切です。

 

もしお子さんがアルバイトをやってみたいと言うのであれば任せてみるようにしてみましょう。

 

 

おすすめのアルバイト


ではどんなアルバイトが高校生におすすめでしょうか。

高校生は働いた経験が乏しいため

専門的な仕事は難しいです。

そのため一般的なものとして以下のようなものが挙げられます。

 

・飲食店のホール

・コンビニ定員

・スーパーの品出し・レジ打ち

 

どこも人手が足りていない業界ですので高校生は重宝されます。

 

変わり種としては

・小中学生を集めた塾講師・家庭教師

・動画編集・プログラミング

などももあります。

 

またSNSを使ってバズり動画を作成する、というのも一つの方法です。

個人情報には配慮しなければなりませんが、今は自分達の活動を多くの人に見てもらうことができます。

できるだけ柔軟に考えるようにしてみましょう。

 

アルバイトの面接の注意点


 アルバイト面接で重視されるのは一つ、それは「どのくらい入れるか?」です。

 

お店側は、特に忙しい土日や祝日はぜひ入ってほしいと考えます。

コンビニの場合は高校生は夜は制限があるので、朝早くに入ってほしいという場合もあります。

 

お子さんの生活リズムに合わせてシフトは考えるようにしましょう。

稼ぎたいからとシフトを入れすぎ、疲れ果ててしまうのでは本末転倒です。

特に最初の頃は週1~2回くらいからです。

最初の面接の際に伝えるようにしましょう。

 

もし面接に落ちたら?他のところを探しましょう。

特に飲食業界は人手不足であり、かつコロナの影響で経営が不安定になっています。

正直若い最低限の経費で雇える高校生は重宝されます。

 

面接に落ちても、ご縁がなかっただけのことです。あまり気にせず他を探しましょう。

 

またもう一つ見つけ方として、知人のツテを頼るのもありです。

友達が働いていていいところだった、友達のお母さんが働いているお店、

というところで紹介してもらうと事情もわかってくれる場合もあるので働きやすくなります。

 

校則で禁止されている場合


もう一つの懸念としては「校則で禁止されている」という点があると思います。

 

しかし多くの高校の場合、禁止される理由は「金遣いが荒くなるから」「勉強の差し支えが出るから」ではないでしょうか。

そこさえ問題なければ、やってはいけない理由にはならないと私は考えます。

そもそも校則に法的拘束力はないのですし、誰かを傷つけるようなものでもありません。

 

私が高校生の頃は「高校にバレないようにしたい」と伝えると裏方に回してくれました。

アルバイト先も働いてくれた方が助かります。学校に通報するようなことはまずありません。

事前にお願いしておけば、うまくやってくれます。

 

働く経験は決して悪いものではありません。

お子さんがやってみたいと言うことであれば

校則に縛られず、やる方向で考えてみるようにしてみましょう。

働くことを通して自信を得る


冒頭にも述べましたが、働くことはとても大切な経験です。

自分の力でお金を稼いで、ほしいものを買ったというのは親にお小遣いをもらって買うよりも

価値が違います。

自分の力でお金を稼げたという経験は自信にもつながります。

 

またいろんな人と関わることで、視野も広がります。

学校に行けていないということがそれほど大きな問題でもなくなってくるでしょう。

 

迷われている方がいたら、お子さんに経験を積んでもらうものとして

応援するようにしてみましょう。

 

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